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2010年03月16日
法楽寺ロケ
先の金曜、平家ゆかりの大阪南田辺の法楽寺に、迓晶氏の「経正」の舞の撮影にはせ参じました。
住職自らのお許しのもと、本堂内陣にて撮影させていただき、しばし時間を忘れて夢中。ファインダーに「怨霊」
見てうっとり、至福のシャッターを切らせていただきました。
- 以下迓晶氏のmixi日記よりコピペです -
むかーし…
むかしの…
事じゃった…
平家の清盛様の長男で、「平重盛」さまという、えらーいお侍さんがおったんじゃ…
重盛さまは仏様のお教えをたいそう大事にしておられた
宋の国の、大きなお寺に黄金三千枚を送られ、わしらみんなの健康や回向を願って下さったんじゃ
重盛さまの篤い志に感動した宋のお寺からは、お釈迦様のお舎利と、大事な仏像が送られて来たのじゃ
そのお舎利と仏像をお祀りするために、お寺を建立することになったそうじゃ
その頃、この田辺や住吉あたりは、源氏の武士が治めておった
そこで重盛さまは、
「敵、味方関係なく、分け隔てなく等しくお弔い出来るようにと、
敢えてこの地に「法楽寺」をご建立されたのじゃ
これを「怨親平等」というんじゃが、重盛さまは源平の争いなどもっての外で、平和を望んでおられたんじゃ
おもえば、怨親平等にも平和にも、重盛さまの「平」の字がみえるのう……
もし重盛さまが、今もいらっしゃったら、争いごとなど無くなるものを………
大阪で「たなべ不動さま」の愛称で親しまれる「法楽寺」は、私の実家の西田辺のすぐ近くにあります。
伽藍をはじめ、塔や立派な楠など、悠久の時間を感じさせる、大阪では有数の古刹です。
不思議なご縁に導かれるように、法楽寺さまにて近々能の公演を催す事となりました。
そこで先日、その公演へ向けての試みとして、写真撮影を行いました。
せっかくの機会なので、平家一門である、「経正」の一部分を撮影させて頂きました。
お庭や塔だけでなく、なんと本堂の内陣での撮影のお許しまで得て、様々な貴重なカットが撮れました。
特別な空間の中で舞わせて頂いた事は、これからの能楽人生の中でも大きな糧となりました。
また「能」の本質が鎮魂であり、その人物や背景を深く想う事によって、「能」でお弔いを行っているのだと、改めて気付かされました。
この経験を大事に、これからも能に一層精進して参りたいと、心に誓いました。
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「経正」 能楽観世流シテ方 山中迓晶
大阪南田辺 法楽寺
Nikon D3 AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G
投稿者 無花果少年 : 2010年03月16日 02:11
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