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2006年06月06日

ヤン衆

 なかにし礼の著作『兄弟』。沸々とわき上がる情念に、その鬼気迫る兄の不思議な魅力。それがなかにしの『石狩挽歌』 を他の彼の作品と明らかに違わせる何かだったのですね。浜にたち静かな海を眺めながら、 かってのニシン漁の賑わいやヤン衆の姿に思い馳せると、ある年、忽然と海岸から消え去り二度と戻ることのなかった大量のニシン、 その群れの姿を思わせるものなどどこにもなく、いまは寂しさだけが漂う浜でした。

旧花田家番屋

Kyu-HanakeBanya Rumoi
Nikon D2X.  SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX

 

投稿者 無花果少年 : 2006年06月06日 20:54

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